一人ひとりの未来をはぐくみます
現代の社会は、聖ドミニコが生きた13世紀の時代ととてもよく似ています。社会的な制度が変化し、価値観と価値観がぶつかり合い、己と異なる価値観を持つ者を力で排除する時代。同時にそれは、「本当に大切なものは何か」が問われた時代でもありました。周囲の人々が十字軍に参加する中、聖ドミニコは戦争には参加せずに、対話する姿勢を貫きました。相手の声に耳を傾けつつ、違う立場のどんな人からも学ぶ姿勢は、私たちを取り巻く様々な問題に対するひとつの答えでもあります。聖ドミニコのこうした生き方は、本学院に脈々と受け継がれ、現在に至っています。
聖ドミニコ学院中学校には、6年後の進路を見通した学習体系や、心身の発達を促す部活動、年間行事をはじめ、内省する習慣を身につける宗教行事があります。それらを通して、変化の激しい現代社会の中で、自分自身を見失うことなく、一人ひとりの自己実現を得られるよう、最善の環境があります。
先生からのメッセージ
仲間たちと元気な学校生活を
学院のモットーである「真理」を中学生向けに読み替えて、私たちは中学校の教育目標のキーワードを「知力」「体力」「思いやり」としています。これだけ身に付けていれば、これからの人生、何とかやっていけると思うのです。
2022年度には、いよいよ全学年共学化しました。初めは正直心配もしましたが、皆基本的には元気に日々過ごす事ができています。皆さんも私達の仲間になりませんか。
中学校主任 成毛祥代
6年間学ぶことのメリット~中学校から高等学校へ~
6年後を見据えた学習計画を立てることができます
6年後の自分について考えたことはありますか。高校を卒業するとき、みなさんはどのような進路を目指しているのでしょうか。
聖ドミニコ学院では、中学校3年間で、これからの社会のこと、自分がしたいこと、自分の能力や適性などを見つめ、高校で学ぶべきことを見つけます。中学に入学した時点で、先輩たちの高校卒業後の進路実績を詳しく知ることができるので、自分の進路の実現を目指して、先を見据えた学習計画を立てることが可能です。じっくりと、確実に、短所を補い、長所を伸ばす学習によって、高校卒業後の進路、そしてその後の自分の生き方を見つけることができます。
高1クライシスのない学校生活をおくることができます
高校に入学後、なかなか新しい環境になじむことができず、意欲を失ってしまう高1クライシスという現象があります。その原因として、生活面や学習面の大きな変化へのとまどいがあげられます。聖ドミニコ学院中学校には、同じ環境や同じ教育方針のもとで学ぶことによって、高1クライシスを回避しやすくなるというメリットがあります。その理由は、環境の変化がないことに加え、必要に応じて、同じ敷地内にいる教員同士が生徒の情報共有をスムーズに行い、対応することができるからです。
中学1年~3年
(13~15歳)
聖ドミニコ学院中学校
[定員/各学年30名]
朝自習や終礼後の復習やミニテストを日々行うことにより、基礎学力の向上を図ります。
高校1年~3年
(16~18歳)
聖ドミニコ学院高等学校
[定員/各学年155名]
聖ドミニコ学院高等学校は、3つのコースに分かれて、進路を意識した学習を行っています。3年次では国公立大学・難関私立大学、保育系大学などの現役合格や、希望企業への就職を目指し、演習中心の授業を行います。
-
特別進学コース
[定員35名]自分で考え、表現し、行動できる力を鍛え、国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指します。
-
総合進学コース
[定員60名]勉強と部活動を両立させながら、4年制大学・短大・看護医療系専門学校などへの現役合格を目指します。
-
未来探究進学コース
[定員60名(女子のみ)]未来の課題解決・創造にかかわる3つの分野から、自分に合った学びを深めることを目指します。
ドミニコ学院の教育
理念
キリスト教的世界観のもと、多様性を学び、「真理」を探求すること。
方針
- 神から祝福された能力を尊重する教育と主体的な学習により、自立できる人間を育む。
- キリストと自分との関係性を認識し、「清く正しい良心」「利他主義にもとづく献身的な愛」「人権を尊重する正義」をはぐくむ教育活動を行ない、人格の形成を図る。
- 「生きることはどういうことか」という根源的な問いに対し、理由を明確に示すことができる人間教育を行う。
- 生徒・保護者が本校で学んでよかった、通わせてよかったと実感してくれる教育を実践する。
目標
カトリック精神にもとづく全人教育を行い、「自らの心を耕し、体力・気力・知力を植える」をスローガンとして掲げ、以下の目標を設定します。